今ご使用の業務用エアコン、修理をしたくてもできなくなる可能性があることをご存知ですか?
今回は、どのエアコンをお使いの場合にご注意いただきたいかをご紹介します。
POINT
- 約20年前の業務用エアコンは修理が困難になるかもしれません
- 対象となる場合は、早めの更新を検討してください
約20年前の業務用エアコンは
修理が困難になるかもしれません
約20年前以上の業務用エアコンはR22冷媒を使用している場合があります。
R22(HCFC)冷媒は、国際連合環境計画の「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」に基づき、2020年には実質的な全廃が決まっています。そのため、R22冷媒が入手困難や価格高騰により、約20年前の業務用エアコンの修理が困難になることが予想されます。
温度調整に欠かせない、
熱の運び屋「冷媒」
エアコンでもっとも大事な役割を持っているのが「冷媒」です。
エアコンは空気中の「熱」を運んで、室内を涼しくしたり暖かくしたりします。
つまり、冷房時には部屋の熱を外に、暖房時には外の熱を部屋に移動させます。
この時、熱を運ぶのが「冷媒」なのです。
■エアコンがはたらくしくみ(暖房の場合)
室内機と室外機の間をぐるぐる回っている「冷媒」が、空気中の熱だけを乗せて部屋の中に運びます。冷媒が動くパイプが線路だとすると、熱を乗せたりおろしたりする熱交換器は駅の役割をしています。
※冷房の場合は逆に部屋の中の熱を外に運びます。
業務用エアコンを長年ご使用して頂いている方は、室外機の銘板シールなどで冷媒の種類をご確認ください。
※室外機の設置場所によっては、お客様で点検することが危険な場合もありますので、その際はお控えください。
実際に点検や修理が必要になった時は、「ダイキンコンタクトセンター」までお問い合わせください。
【ダイキン コンタクトセンターはこちらから】
対象となる場合は、
早めの更新を検討してください
ご使用の機種がR22冷媒だった場合、業務用エアコンの修理ができず入れ替えが必要な場合があります。しかし、冷房や暖房使用シーズンは工事が混み合い、取り付けに時間がかかってしまう場合があります。夏は暑い・冬は寒い室内で我慢して過ごすことになると、不快なだけでなく、業務効率を落としてしまうリスクが高くなります。その為、あらかじめ早めの入れ替えもご検討いただくのがおすすめです。
■夏前にエアコンの取付を推奨する理由について
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また、長年ご使用した業務用エアコンは多くのエネルギーを消費します。20年前のエアコンと比較すると省エネの面でも格段に向上しており、更新すれば消費電力量が最大約60%削減できるかもしれません。
■年間消費電力量比較
※2.当社試算:当社一定速機(SHYCJ140L、1999年発売)と新機種(SSRC140BC)との比較。更新前空調機がメンテナンスを行っていない場合の経年劣化(汚れ等)、1年間フィルター清掃しない場合の目詰まりによる電力量悪化を推定し試算したもの。FIVE STAR ZEASの消費電力はEco全自動運転、OSCAR制御、フィルター自動清掃の効果を反映したもの。JIS B8616:2015(東京・店舗)に基づく「APF(2015)算出」における年間消費電力量の削減において。
■業務用エアコンの省エネ性を新旧で比較した実験をご紹介
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業務用エアコンの修理だけでなく、ぜひ入れ替えもご検討ください。
「ダイキン店舗・オフィスエアコンについてもっと知りたい」という方は、お近くのダイキンプロショップまで気軽にお問い合わせください。確かな技術と豊富な経験を持つ専門スタッフが、さまざまなニーズにお応えする幅広いラインアップから、おすすめの製品やサービスをご提案いたします。