新築・リフォーム

2018.04.27

《住まいのモデルプランvol.1》
子どもが巣立って、二人暮らしになったら

《住まいのモデルプランvol.1》子どもが巣立って、二人暮らしになったら 《住まいのモデルプランvol.1》子どもが巣立って、二人暮らしになったら

「新社会人」「新入学」など、お子様が親元を離れ、ご夫婦二人の生活になられる方も多いのが、このシーズン。
家族構成が変われば、部屋の使い方も変わるため、お子様の独立がリフォームを検討するきっかけになることも。お子様が小さいころに購入した住まいの場合、設備の老朽化など気になる点が出てくる時期でもあり、その意味でもリフォームどきだと言えそうです。
そこで今回は、「子どもが独立したご家庭」を想定したリフォームのモデルプランをご紹介。リフォーム時に併せて考えたい住まいの設備についても、この世代の方におすすめの見直しポイントをご紹介します。

POINT
  • 楽しみも、安全も、便利も。全て叶える工夫を間取りにプラス。
  • 住まいの段差をなくす「バリアフリー」だけでなく、
    温度差をなくす「温度のバリアフリー」も取り入れる。
  • 寝室の空調は、乾燥対策にも工夫を。

楽しみも、安全も、便利も。
全て叶える工夫を間取りにプラス。

今回は、ご夫婦二人での生活を、ゆったりと、安心して暮らしていける工夫を盛り込んだ間取りをプランしてみました。
独立型のキッチンはカウンタータイプに変更し、リビングや和室との間仕切りはなくして開放的なLDKに。ご夫婦でも、親しい友人を招いても、食事やお茶の時間をゆったりと楽しめるようにしました。
キッチンスペースにはパントリーや勝手口を設けて、家事を便利にする工夫もプラス。さらに、浴室を広くし、洗面所を使いやすくするなど、年齢がさらに高くなっていく今後の暮らしに配慮したプランです。
また、使わなくなった2階の子ども部屋は、趣味を存分に楽しめる広い部屋にしました。趣味室としてだけではなく、お子様がお孫さんを連れて家族で帰省された際に、宿泊するお部屋としても活躍。子供たちがのびのび過ごせる、オープンな空間になっています。
寝室の書斎コーナーは思い切ってなくし、代わりにウォークインクローゼットを設けています。

住まいの段差をなくす「バリアフリー」だけでなく温度差をなくす「温度のバリアフリー」を取り入れる。

近年、急激な「温度差」によって体に悪影響が出る「ヒートショック」が問題になっています。
ヒートショックが原因と推測される入浴中に亡くなる人の数は、11年間で約1.7倍にも増加し、交通事故死者数を超える数字となっています。寒くなる冬場には特に発生率が高くなるので、近年、冬場の住宅の「温度差対策」が重要視されています。
住まいの段差をなくすなど障壁を取り除く「バリアフリー」だけでなく、これからは家中の温度差をなくす「温度のバリアフリー」も大切です。ご自身や家族が高齢化する前に、リフォームなどの機会に対策しておくことをおすすめします。

家庭内の溺死者数と交通事故死者数の推移

家庭内の溺死者数と交通事故死者数の推移 家庭内の溺死者数と交通事故死者数の推移

急激な「温度差」が起きるケースとしては
●冷えた体で熱い湯船に入る。
●暖かい風呂場から寒い洗面所に移動。
●暖かいリビングから、廊下や2階などの寒い空間に移動。
などが挙げられます。

こうした温度差を抑えるためには、様々な暖房設備を上手に組み合わせて、居室だけでなく洗面所や廊下など家中を暖かく空調するのがおすすめです。
洗面所などの狭い空間には小さな電気ストーブなどを設置する方法もありますが、設置場所をとる上、転倒の危険性などを考慮すると、床暖房で暖めることもおすすめです。今回のモデルプランでも、ヒートポンプ式の温水床暖房をリビングだけでなく廊下や洗面所などにまで設置。床材はフローリングだけでなく畳の床材も選択できるので、和室にも床暖房が設置できます。トイレには、床暖房と接続した温水パネルヒーターを採用し、足元から暖かく。また、リビングや寝室などの居室ではエアコンも設置して、床暖房と組み合わせて使えるようにしています。これにより、部屋が冷えているうちはエアコンでパワフルに暖め、ある程度暖まったら床暖房に切り替えるといった使い方も可能。床暖房だけでなくエアコンも設置することで、夏場も快適に過ごせます。

ダイキンのヒートポンプ式床暖房を使う場合は、エリア切換えができ、必要なところだけ暖めることもできます。例えば、お休み中でも寝室・廊下の床暖房とトイレのパネルヒーターをつけておけば、夜中にトイレに立ったときも安心。また、リモコン1台で複数エリアをまとめて一元管理できるので、冷えてしまった2階を1階のリモコンで操作し、あらかじめ暖めておくということもできます。

おすすめの床暖房

さらに、小さなスペース専用のエアコンを利用することも大変おすすめです。
たとえばダイキンの小空間用エアコン「ココタス」は、コンパクトで設置場所を選ばない天井埋め込みタイプのエアコンなので、廊下や洗面所、玄関、ウォークインクローゼット、ミニ書斎など、これまで諦めていた狭い空間の天井にも設置できます。
キッチンには「ココタス」と床暖房との併用もおすすめです。頭上からの気流と足元からの暖かさで、冬のキッチンの居心地がぐんと快適になります。「ココタス」も設置することで夏場は涼しく過ごせ、「炊事が暑い」といったお悩みも解決します。
同様に、洗面所で「ココタス」を使用すれば、冬場の温度差対策だけでなく夏場の「お風呂上がりに洗面所が暑い」といったお悩みにも対応できます。

おすすめのエアコン

おすすめのエアコン おすすめのエアコン

エアコンや床暖房には室外機が必要になりますが、今回のプランでは、1台の室外機に床暖房とエアコン複数台を接続できる「システムマルチ」というタイプのエアコンを採用しています。これを使えば、床暖房と「ココタス」を併用したキッチンプランでも、室外機は1台だけ。スッキリひとまとめにした設置プランが可能です。
「システムマルチ」は、屋外に置く室外機の数を減らすことができるので、住まいの外観がスッキリする点でも、採用をおすすめします。
ただし「システムマルチ」の新設には、配管を隠ぺいする工事などが必要となりますので、リフォームや新築時に併せて導入いただくとスムーズです。

おすすめのエアコン おすすめのエアコン

※ココタスを接続する場合は専用の室外機が必要です。また、天井埋込カセット形ダブルフロータイプ、
床置形は接続できません。

※ココタスの場合は、室外機1台に対し室内機3台までの接続となります。

寝室の空調は、乾燥対策にも工夫を。

寝室の空調は、乾燥対策にも工夫を。 寝室の空調は、乾燥対策にも工夫を。

寝室は、肌や喉などの「乾燥」が特に気になる場所。乾燥の不快感を防ぐには、体に風が直接当たりにくい空調がおすすめです。寝室には、夏は天井に向けて気流を吹き出し、冬は床に向けて気流を吹き出せるエアコンを選ぶと、体に風が当たりにくくなり、快適な睡眠環境が整います。また、寝室には床暖房の併用もおすすめ。床暖房は風がないので乾燥しにくく、音も静かで寝室にもぴったりです。
今回のプランでは、床暖房に加え、ダイキンエアコン「risora(リソラ)」を採用。暖気を床に沿わせて届ける「垂直気流」を搭載し、床暖房のような暖かさ。夏場も風を上に持ち上げる「天井気流」で体に直接当たるのを防ぎます。ダイキンの場合、暖房しながら自動で加湿できるルームエアコン「うるさらX」もおすすめです。

おすすめのエアコン①

おすすめのエアコン① おすすめのエアコン①

おすすめのエアコン②

おすすめのエアコン② おすすめのエアコン②

※1 一般の加湿器とは加湿方法が異なるため加湿量は外気条件により変化します。

※2 当社試験。当社環境試験室(洋室14畳)で測定。外気温度7℃/設定温度22℃/風量「自動」/風向上下「自動」で暖房運転を開始。
設定温度到達後、従来気流と垂直気流(足元風向設定・入)で運転した際、エアコン設置壁面から3m、床面から1mの位置での1秒間の風速を比較。新機種(垂直気流)2018年S40VTRXPと同等機種(2016年S40TTRXP):0.2m/s、従来機種(従来気流)2015年S40STRXP:1.2m/s ビューフォート風力階級表における風力0(風速0.3m/s以下)に相当。 ●設置環境や運転条件等により、風速は異なることがあります。●運転開始後、床面が 一定温度に達するまでは、空間暖め気流(斜め吹き)、下吹き気流を吹き出します。●屋外気温が低い場合や、床があたたまっていない場合は、垂直気流に移行しない場合があります。また、床温度や室温が下がってきた場合は、垂直気流が解除されます。●カーテンレールなどの上に取り付けの際は、運転時のフラップ稼動範囲を確保した上で設置してください。

より快適な住まいになるよう
空調選びを、プロと一緒にしっかり検討。

このように、快適に過ごすためには間取りだけでなく空調計画も大切。できあがってしまってから「意外と寒かった」「温度差が激しくてツライ」などの不満を招かないために、リフォームや新築の際は、計画の初期段階から空調プランを検討しておくことがおすすめです。
そんな空調プランのご相談は、「ダイキンプロショップ」までお気軽にどうぞ。空調を専門とするプロが、リフォームや新築のプランに合った空調商品の選び方をご案内します。ぜひ空調プランにもこだわって、より満足度の高い住まいを実現してください。

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